大地の星

2020/09/01 00:28

寝たフリしてたんだ

わたしのことを

わたしみたいに

知っててくれて

ふたりの声を

寝たふりしてずっと聞いてたんだ

わたしがよろこぶことを

わたしが悲しむことを

わたしのように知ってくれてて

なんだか

月にむかう舟に乗ってるみたいに

まだ知らない夜空に

つれて行ってもらってるみたいに

ゆらゆら

はこばれて

うまれたてみたいに

ふわふわに包まれて

こんな世界があったんだって

やわらかい愛にくるくるくるまれてね

泣きそうになったこと

伝えられなくて

寝たふりしてたんだ

こんな世界があるだなんて

ふたりの声が

夢のようだったから

眠ってることにしたんだ

星のささやく声にも

きづかないふりして

新しい月と唄う星の中